お父さんのバッグ

僕のお父さんは、ヨレヨレのボストンバックを使い続けています。

25年間も。

一度、お母さんが新しいバックを買ってあげようとしたら
これがいいと断ったそうです。

僕は、きっととても高いブランドとか
お母さんからプレゼントでもらった特別なものだから
ボロボロになっても使い続けているのだろうと僕は思い

お父さんに聞いてみました。

そのバックってすごい高いブランドとかなの?

すると、お父さんは即座に

いや。
だって、これ電気屋さんでタダでもらったやつだし。

僕は、なんとも言えない気持ちになりました。。。

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それが2年前くらいの出来事です。
それからも父はそのバックを使い続けています。


たまたま最近、そのバッグを久々に見て
思うことがありました。

これも悪くないな。

僕は、社会人になりたての頃、
東京出身のオシャレな同期・先輩たちと、銀座や六本木の
会員制のバーなど、
ギラギラした世界で飲み歩き

何かに憧れ、ブランド品や最新のガジェットを次から次に、と

そんな時期がありました。

正直きりがないです。
お金はいくらあっても足りません。
そして、どこまでいっても欲が満たされることはありません。

そんな欲にまみれた当時の僕は
お父さんのヨレヨレのバックはとてもダサいと思っていました。

もっといいもの買えばいいのにと。

今でも思ってはいます。


けど、使いこまれたそのバックには
なんか、なんとも言えない味があります。
何かはわかりませんが。

あと、きっと僕にはわからない25年間の思い出も。

ここまで書いていて
僕も今使っているリュックを使い続けてみようと、なんとなく思いました。

将来子供にダサいと言われるまで。

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