僕のサンタさん


僕の家では、ゲームが禁止でした。


お父さんに頼んでもお母さんに頼んでも
絶対にゲームを買ってくれませんでした。



ポケモンもウイニングイレブンもできませんでした。







ある日僕は思いつきました。




そうだ、サンタさんに頼もう。





そして小学三年生のクリスマスイブの前日、
夜中にこっそり、お母さんが寝たのを見計らって
寝室を抜け出し手紙を書きました。




サンタさんへ
僕の両親はゲームを買ってくれないので、
みんなとポケモンができません。
ポケモンがしたいです。




次の日朝、クリスマスツリーから手紙は消えていました。


僕は心の中でガッツポーズをしました。

翌日の学校で僕は、皆に
ポケモンができるようになると報告しました。



その日はウキウキが止まりませんでした。




楽しみすぎて、クリスマスイブの夜は
全然眠れませんでした。


いつもよりも一時間も早く目が覚め、
クリスマスツリーの下を見てみると、、




封筒がありました。



ふしぎに思いながら
封筒の中を覗くと
サンタさんからの手紙が入っていました。


トヨくんへ
最近サッカー頑張っているって聞いているよ。
この調子で頑張ってね。手紙ありがとう。
トヨくんはポケモンがしたいんだね。

残念なんだけど、
サンタの世界でもポケモンが大人気で
ゲーム機が手に入らないんだ、、

ごめんね。
代わりにもっと良いものを用意したから、
みんなで使ってね。



残念でしたが、サンタの世界で
手に入らないなら
しょうがないとも思いました。



そして封筒をよく見ると中に
もう一つ小さな封筒がありました。



封を開けてみると中から出てきたのは、、



劇団四季CATS。



のチケット5枚でした。。。






ピカチュウではなく猫でした。



正直なんとも言えない気持ちになりました。









その次の年もサッカーのゲーム、
ウイニングイレブンを頼んだのに



ツリーの下に置いてあったのは、

5枚の野球のチケットでした。





サッカーではなく野球でした。


僕はサンタさんが嫌いになりました。






その次の年から、サンタさんに
プレゼントをお願いするのをやめました。



当時は気がつきませんでした。






今は少し分かります。




猫たちの息遣いが聞こえてくるほど、
ステージの近くでミュージカルを観れたこと

ピッチャーの表情まで見れるバックネット裏で、
野球を観れたこと。



サンタさんがくれたのは二回の初めて、でした。



今でも僕は、
ポケモンをやったことはありません。
ウイイレも誰よりも弱いです。
けどサンタさんのことは恨んでません。







ありがとうサンタさん。

PS.一人暮らしを始めて、プレステ4を買いました。

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