プレゼン1位と引き換えに失ったもの。

何かを得るにためには、何かを失う。


僕が、このことを
身を持って体感した話です。




入社してまもなくのことです。

新卒研修で自己紹介プレゼンがありました。
PowerPoint1枚で、1分間自己紹介をするというもの。

順位もつけるそうです。


どうしても目立ちたい、


1位になりたい負けず嫌いの僕は大学時代の友人などに、
プレゼンの極意を聞きに行きました。

体育会で日本一でもなければ
YouTuberでもアイドルでもありません。

そんなぼくが勝つ方法はただ1つ。

そう。

Tinder

これしかないと思っていました。

ぼくが作ったPowerPointです。





勝つために。

プレゼン当日。
6人ずつの班に分けられました。
班の中でまず1番を決め、
各班の1位が全員の前で発表する。

僕の班は男女3人ずつ。
順番に発表していきます。


なんだこれは。面白すぎる。

こいつら。。。


競馬で生計を立ててた話。
矯正のせいで笑顔を失った話。

なんでこんなに話うまいんだ。
さっき、準備してないとか言ってたよな、、

そしてぼくの番が来ました。

もう頭は真っ白。
準備してたセリフも全部飛びます。

ドン引きする女子。
苦笑いの男子。

結果、班内の投票で
なんとか男子の2票は集まりました。

しかし、女子が全員
矯正で笑顔を失った子に
投票したため僕の敗北が決まりました。


終わった。。


と思ったそのときです。

矯正くんが


俺、前でたくないねん。
Tinder代わりに行ってや。

思ってもない事態です。
僕は喜んで快諾します。

そして班のみんなで
ぼくのプレゼンのダメ出しをしてくれ
そして改善点を一緒に考えてくれました。


Tinderの話するなら、ちゃんとして。


女子からの厳しい声。



正直、今のままやったらおもろないねん。


矯正君のダメ出し。





休み時間を使って、僕の台本をみんなで作りました。


これならいける。


僕も、班員も全員が確信しました。

1位の人たちは前に来てー

人事からアナウンスが入ります。
僕も並びます。

ちらっと班員の方を見ました。
皆が応援してくれています。

矯正くんもぎこちない笑みで
僕に手を振ってくれていました。

3番目。これがぼくの順番でした。




1番目から始まります。

面白い。

やはり、班を代表しているだけあって
皆、話がうまい。

ただぼくには、絶対的な自信がありました。


6人で作った自己紹介みせたるで。


遂にぼくの番が来ます。

小声で、、

ボク。前の2人みたいに
面白いこと言えないんですけど、、、
がんばります、、


スイッチオン。

はあーいーどーもおー!(チャラさ全開)

3度の飯よりもティンダーがすき!
出会い系男子トヨですっ!!

これで自己紹介終わります!

どーーっと湧く会場。

なんだこいつは。
想像以上の歓声。

はい!では、
時間も余ったので
ここからはティンダーの紹介したいと思いますっ!

もう何を喋っても爆笑の渦。

そして最後。

親指から始まる恋、友情。
以上、出会い系男子トヨでした。


ありがとうございました!



wonderful



結果、
2位にダブルスコアをつけて優勝。

僕のキラキラな研修生活が始まる、はずでした。




しかし、


研修後の懇親会で、
僕に話しかけてくれる女の子は
誰一人としていませんでした。



つづく。

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