第1部:お金のない僕が彼女に歌をプレゼントした話〜ヒロイン〜

すごく、カッコよく書きましたが

端的に事実をお話すると、

お金がなかったので
クリスマスにケチって、
彼女に歌をプレゼントしただけのお話です。

〜〜〜

大学2年。クリスマスの足音が近づく。

僕には大学に入って
初めての彼女がいました。

ただ、当時お金のなかった僕。

バイトもろくにせず
親からの仕送りだけで生活していました。

部活でお金がかかる上、
外食ばっかりの生活で
生活は正直カツカツです。

家賃も数ヶ月分滞納する始末。
当然、現金はありません。

近づくクリスマス。

プレゼントで彼女を喜ばせたかった僕は、
必死に考えて、調べて、人に聞いて。

出した結論は。。

歌おう。でした。

もし僕が福山雅治のようなダンディーな歌声でギターも弾けて
という世界線であれば
結末は違っていたかもしれません。

歌を決めるにあたって、
やはりクリスマスプレゼントなので
クリスマスにちなんだ歌がいいと思いました。
僕が選んだのは、

backnumber 「クリスマスソング」

いや、待てよ。
これじゃ普通だな。

わかった。

英語で歌おう。

YouTubeで海外の女性が歌う
英語バージョンの動画が上がっていたので、
それを見て頑張って、歌詞を覚えました。

バイト帰りも、部活後も、授業中も
僕は常に口ずさんでました。


授業中必死にノートを書き込んでいる僕に、
授業後同じ学部のマネージャーのりっちゃんが


トヨいきなり真面目になって勉強して、どうしたん?


僕は英語でびっしりのノートを見せました。


事情を説明すると、がんばってね。

それ以上何も言いません。

ニヤニヤ。

僕は気にせず覚えます。


クリスマス当日、お金がないので
外食するわけにも行きません。


僕は家で、ローストチキンを焼いて、
カプレーゼなるものを初めてつくりました。

彼女の喜ぶ顔が見たくて。

この先は思い出したくないので
割愛します。

~~~

彼女がうちにきてから、


3時間が経っただろうか。


気まずい空気が流れる部屋。

僕には正解が分からなくなりました。

しかし、勇気を出します。


よしっ。
小さく歌い出します。



サビの盛り上がりのため。

でぃ さうんど おぶ べる いず
りんぎんぐ あうと さむうぇあ~

ここまで歌うと
突然彼女が、


寒いからエアコンつけていい?


もちろん。


僕の彼女と過ごす初めての
クリスマスは幕を閉じました。


第2部:白馬の王子様にはなれない。いやならなくていい、~ヒロイン~

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