第2部:白馬の王子様にはなれない。いやならなくていい、~ヒロイン~

これから約3ヶ月後くらいの出来事です。

当時お付き合いしていた彼女の誕生日でした。
喜ばせて、関係の修復をしたい僕は
1ヶ月以上綿密な準備を重ねてきました。

・おめでとうmovieを作る(友達のメッセージ付き、彼女が好きな歌を添えて。)
・欲しいと言っていたスニーカーを買う
・山の上ホテルを予約する
・レンタカーを予約する
・リア充な友達オススメのレストランを予約する

当日、
PCにHDMIをリュックに忍ばせ、
BEAMSで買ったバイト代1ヶ月分のジャケットで鼻歌を歌いながら。

お洒落なディナーを食べながらも、
やはり空気は微妙です。

食事後、近くのコインパーキングに止めてあったレンタカーを見た彼女の反応も意外と冷静でした。


それでも山の上ホテルを見た彼女は少し嬉しそうでした。


前からここ来たかったっちゃん。


チェックインを済ませ、
部屋に入ります。

大浴場があるので、食事も済んでいたため
入ることにしました。

大浴場は別のフロアにあります。
彼女が女子風呂の中に入って姿が見えなくなるや、急ぎ足で部屋に戻ります。

PCを取り出して、HDMIとテレビを繋ぐ。
2度リハーサル。
座る位置までパーフェクト。

急いで、部屋のシャワーを浴び
女子風呂の前のソファーまで急ぎ足で戻り
back numberを口ずさみます。

間に合った。

5分後に彼女は来ます。


いやー大浴場広かったわー


女子風呂そうでもなかったけど。


男子の方はヒロカッタヨ、、


なんとか誤魔化しつつ、2人で部屋に戻ります。

部屋に入るやいなや、部屋の電気を消す僕。
意外と冷静な彼女。

テレビのリモコンを点ける。


始まるムービー。


しばらくすると、目をこする彼女。


嬉しくて泣いてるのかな。

よかった。

この1ヶ月の頑張りが報われた気がしました。



約5分のムービーが終わり、彼女がこちらを向きます。


ありがとう。

やけど、コンタクト外しとったけん
ほとんど見えんかったわ。


僕の記憶はここまでです。

この2ヶ月後に振られました。



白馬の王子様にはなれない。
いやならなくてもいい、
けどやっぱりなりたかった。



そんな21の春でした。

第3部:赤信号。2人で渡れば、~ヒロイン~ 

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